取材は大事?
2010年02月22日
本日は2がたくさん並ぶ日らしいです。平成22年2月22日22時22分22秒……。24分ごろ気づきました。
みなさんtwitterで盛り上がったりしたのでしょうか……。手遅れ……。
twitterといえば(?)「ラ・のべつまくなし」。
生真面目なラノベ作家、ブンガクこと矢文学と、腐女子な乙女、椎名明日葉の純愛系ラブコメディです。今月はその続編『ラ・のべつまくなし2 ブンガクくんと腐たご星』をお届けしています!
今回は、ブンガクの書くラノベ『かみたまっ』のイラストを担当する双子の姉弟、双星(にぼし)が登場するのですが。
いやー、こんな姉弟いたらいいですねー! 男女で描き分けとか……上手いトコ突いてくる。思わず編集者視点で原稿読んでしまいましたよ?
明日葉が誤解しまくりなブンガクと圭介のイイ関係も継続中です! 双星は、こっちの間に割って入るべきかも……!?
それから、前回、さまざまな反響がありましたが、この物語はフィクション! フィクションですからね!!
もちろん、虚構を構築するには、現実を取材しないといけないわけですけれど。壱月先生は、ご自身も認めるとおり、妄想力豊かなかたなのです。はい。
新人作家に全ボツくらわせるなんてこと……あれ……デジャヴ……?
ええと。流れが悪いですが『ながれで侵攻!! 邪神大沼3』も発売中です!
ついに3巻です!
……2に絡んでませんね……空気読めてないですね……。
……取材! 取材です!
今回は、天狗の使い魔かえで押しということで、T尾山が舞台!
川岸先生も都内の霊峰へ取材に行かれたそうです。
天狗で有名なのは、皆さんご承知と思いますが、この数年、T尾といえば蕎麦! 蕎麦なのです!
川岸先生は取材のため、前人未到の1日19店舗完食を成し遂げたそうです!
(と、勝手に無茶振りしときます)
19……2に絡んでませんね……空気読めてないですね……。
……蕎麦を食べる箸は2本ですね!
T尾の蕎麦が今後、この話にどう絡んでくるのか皆目見当もつきませんが、みなさんも是非、エールを送ってあげてください!
がんばれ川岸殴魚先生! 不必要な取材は経費で落ちないよ!#ochitenai
昨年10月の「ガ報」に川岸先生のお友達として登場いただいた、お笑いコントユニット、THE GEESEのお2人の単独ライブが、今年も行われるようです。詳しい情報は公式サイトからどうぞ!
がんばってください! 私も行きます!! (ぐ)でした。
サキ天
2010年02月19日
いつもガガガ文庫お読みいただきありがとうございます。
オリンピックといっても「ヘのツッパリはいらんですよ」しか思いつかない今日このごろ。
みなさまはいかがおすごしでしょうか。
またも山田です。サーセン。

陸凡鳥(くがぼんちょう)『サキちゃんと天然さん』を紹介したいと思います。
この作品は『七歳美郁と虚構の王』シリーズが一段落ついたある日、陸先生からとつぜん編集部にとどけられるも何の因果かセミのように7年の長きにわたり、地中深く眠っていた…にもかかわらず年の瀬の2009年クリスマスイヴに突然タケノコのようにグングン成長し、ビルの9Fにあるガガガ文庫編集部までカムバックしたのです(謎。というか嘘)。
えっとですね、ひとことで言うとサキちゃんというアホの子がボケ倒しながら父ちゃんのカタキを探しだし、どうにかするためにトークの王となるべくがんばる話です。
日常パートの軽快なボケとツッコミの応酬と、独自のトークバトルシステムを使って行われる小咄(こばなし)の2層から成っています。
このコバヤシ…じゃなかった(だれやねん)小咄パートが特徴でして、それまでハイテンションでポンポンやりとりしてたキャラが急にゆっくりまったりじわじわと来るタイプのお笑いをくりひろげるので、序盤、読み始めたときはあまりの落差に「なんじゃこりゃ?」と思うかもしれません。
しかしそれがワナというものです!(めいびー)
だんだんそのゆるふわ不思議な空気がツボになってきます。
……そんな感じのことを副編のY氏が言ってました。
なのでもし序盤だけ読んで「フーン」みたいな感じで続きを読むのをやめてしまったあなた!
損してますよ!
ぜひじっくりと、奈良県在住の著者独特の関西ノリのお笑い(めいびー)を味わってください。
羽月莉音の帝国
2010年02月18日
ガガガ文庫いつもお読みいただきありがとうございます。山田です。
MMDの進化に驚愕しながらカントリーマァムをむさぼる今日この頃です。
さて。ガガガ文庫2月刊、今日発売になりました!
そういうわけで恒例の作品紹介です。

至道流星『羽月莉音の帝国』!
『狼と香辛料』の最新刊が今月刊(発売中)、いま出ている『good!アフタヌーン』さんで原作を手がけていらっしゃる「ビリオネアガール」が表紙……とご活躍されている支倉凍砂先生にオビをいただきました!
至道さんも(ぼくも)、『羽月莉音の帝国』は支倉先生の諸作という先駆あっての作品だと思っていましたので、お言葉いただけてとても嬉しかったです。本当にありがとうございました!
支倉先生のファンのみなさまにはオビだけでも(笑)ご覧になってくだされば幸いです。
このシリーズ、早くも再来月、4月に2巻の刊行が決まっていていまその作業の真っ最中なので、正直世に出た実感を味わっている余裕とかがありません(苦笑)。
1巻は高校生の莉音が部活の延長で起業して株式上場まですごいスピードでかけのぼりますが、2巻もザックザク進みます! 2兆円くらい調達しないといけないんですよ……あれ、なぜ1巻ではなく2巻の宣伝になっているのか。。。
ま、そのくらいのテンポでぽんぽん進みます!
夢枕獏先生のあとがきに倣っていえば「この物語は、絶対におもしろい。」というやつです!
楽しい作品ですので、どうかご笑覧ください!!!
『三国志』か『三国志演義』か……
2010年01月21日
……それが問題だ。
というわけで、ついに完結となりました『ブック×マーク!(3)』!
今回の異界本は『三国志演義』です!
中国の歴史でありながら、日本の戦国時代より親しまれているのではないかと思えるほど有名な三国時代。この時代の物語を、創作性交えてまとめられたのが『三国志演義』です。
吉川英治先生の小説や、横山光輝先生のマンガ、光栄のコンシューマゲームがかなり有名ですが、最近だと映画『レッドクリフ』でなんとなく知っている人もいるでしょうか?
これらの物語を一読したあと、まず考えること。
それは「自分ならどこの国に属したいか!」
今回はそんな望みを、異界図書館の司書たち4人が代わりに叶えてくれています!
そして、彼女たちに目的とされてしまった主人公・真。
色恋の決戦も読みのがしなく!
学生時代バイトで買ったパソコンは『三國志』専用マシンだった。(ぐ)でした。
僕なめ完結!
2010年01月19日
いつもガガガ文庫をお読みいただきありがとうございます。
編集部山田です。
1月19日、本日(つってもあと10分もない)『僕がなめたいのは、君っ』5巻が発売されました。
完結です。
小説の中身はもちろんのこと、西邑さんによるかわいらしいイラストが必見です!!!
いままででいちばんステキなのではないでしょうか?
口絵の集合絵とかなんかちょっと感動しましたよ?
西邑さんから絵が届くたびに桜こう先生と歓喜のあまり電子上でハグしたことですよ(アバター的な何かを通じてサイバーに)。
ヘタレだったヒロはニセモノのヒロと戦い、莉花の愛を勝ち取ることができるか?
5巻はそういうお話です。総決算的内容です。
これまでこのシリーズを読まれていらっしゃらないかたにはまとめ買いもオススメです(ォィ
笑いあり罵倒ありチューあり(!)の僕なめ完結編、ごゆるりとお楽しみください!
そしてそして桜先生とは絶賛次作に向けて打ち合わせ中ですので、僕なめファン&桜ファンのみなさん、
僕なめをなめるように読みながら(←言ってはいけない絶対零度のダジャレだが最後なので許して!)
今しばらくお待ちください!
夜来る
2009年12月21日
いつもガガガ文庫お読みいただきありがとうございます。編集部山田です。FFやりたいよFF。クリスタルになったキャラに対して「俺の嫁」と言う勇気はまだない。
……はい。
『夜が来るまで待って』出ました!
『その日彼は死なずにすむか?』でデビューした小木君人先生の第2作です。
育成ラブコメです(たぶん)。育成と言ってもどこぞの農場みたいに作物が数千キロになったりしません。
でもゲームの女神そっくりなハルハ(←この子を育てる)は変身したりはします。
あと全裸(育成関係ない)。
このハルハと、主人公・鷹兎の先輩である伽夜がヒロインです。伽夜は鷹兎を落とそうと(なんでかは読んでください)、『れ・みぜLoveる』というマンガをお手本に行動します。パンチラの仕方とか……。ほとんどタイトルしか出てきませんが、『れ・みぜLoveる』超気になります。宇宙共通の恋愛模様が描かれているらしいです。パン一切れ盗んだだけで主人公が10数年投獄されるラブコメなんですかね。続刊とかで中身が明かされていくかもしれません。
はてさて、鷹兎はハルハと伽夜のどっちを選ぶんでしょうか?
楽しい作品なのでよければ手にとってご覧いただければー。
ではでは。
年末の特大ニュース!!!!
『とある飛空士への追憶』が、なんと、映画になります!
本日発売の『とある飛空士への恋歌3』のオビにて発表となりました。まだ詳しいことは言えないのですが……ガガガ文庫初の映像化作品、期待して続報をお待ちください!!
そして、シリーズ最新作の「恋歌」3巻ではついに空戦に突入! 2巻までの平穏な日常とは打って変わった、怒濤の展開が待っています!
折り込みの「ガ報」で犬村先生も書かれていますが、最後のページに先に目を通してしまっては非常にもったいない!! 是非とも冒頭から順にお読みください!
『ゲッサン』で大人気連載中のコミカライズも、2010年1月12日には、コミックスで刊行されます! 年末の冬コミケでは、クリアファイルや直筆サイン本も登場!
2010年は「飛空士」シリーズの年になりそうな予感……。
いまから復習(予習?)してお待ちください!
「人退」のコミカライズの話は、また来週にでも……。(ぐ)でした。
エア生活100
2009年11月18日
どうも。編集部Yです。『曲矢さんのエア彼氏』2巻発売となりました!
エア彼氏/エア彼女をめぐる妄想ラブコメ(?)第2弾です。
あとがきにもあるように中村九郎先生によるエア2巻を全ボツにしてリアル2巻を書いていただきました。
破棄したあのエア2巻はいまも可能世界の海を漂っていることでしょう……ざばーん。
えー、1巻(および2巻あとがき)を読んでない方にはまったく意味がわからないと思いますのでぜひリアル1巻&2巻をお読みください。
もちろん、1巻をすべてエアで構築、読了いただいて2巻から読み始めるのも上級者なら可能です!(オススメはしません)
内容的には今回もぶっ飛ばしています。
曲矢サンノがカントの彼女・杏子を誘拐してカントのクラスメイトそよ子に監禁したと言い張ります。
魔封波みたいなもんですかね。そよ子はいわば電子ジャーです(や、違います)。
そよ子も曲矢ばりの電波ちゃんです。
自分が杏子だと言い張ってカントにつきまといます。
しかも誰もいない夜の予備校でポツンと授業を受けたりします。マジ怖い子です。
さらに曲矢の中学時代の盟友、ライバルたちが登場します。
蝶々(パピヨン)と名乗るお嬢。双子の乃々乃&乃々花。女装少年・小吉。
どうやらエアは競技としてユースとかクラスが分かれてて世界大会なんかもあるらしいです。
エアテニスはシングルスだったはずがいつのまにかエア彼氏を召喚してダブルスになったり。
なぜなら……
「こいつら基本的に、ノリ重視である」by木村カント
新キャラも全員アホです。
それでもやっぱりカントの3歩先を行く曲矢の思考回路が読みどころですね。
あらゆるイベントをすべて自分とエア彼氏・巽とのフラグとして読み換えてしまう曲矢。
速すぎて着いていくのが大変です!
“スピードの向こう側”の世界、それがエアです。
あ、本当はエア2巻などありませんので(←なんというややこしい言い方…)
全国の中村九郎ファンのみなさま、ご安心を。
エア担当Yでした。
中に誰もいませんよ?
「とある飛空士への恋歌」3巻はハンパない盛り上がり……!
2009年10月23日
……と、人気作におんぶにだっこで新作宣伝です。
あ、いや、ちゃんと「恋歌3」情報はCM(?)のあとでお送りしますよ☆
■CM1
『うかつに復活!! 邪神大沼2』
1巻発売前に、「この本に全精力を注げ! 次は考えるな!」と著者に無茶振りしたにも拘わらず、続刊が出てしまいました。お口の恋人「邪神大沼」です。著者のブログに「2巻の無事発売を祈念してカレーを断つ」と書かれていたので、さっそく打ち合わせでカレーを食べさせたりしましたが、無事発売されております。
この世には神も仏もないのか……!
いやまあ、そういう問題ではなく、担当編集者が交通事故に遭おうとも発売日は守られるのです。世の理です>小木君人先生
……面白いかどうかはさておき。
業界筋からは大絶賛だった1巻、読者の皆様には「大爆笑」「微苦笑」「微妙」「絵がいいですね」など様々な反響をいただきました。2巻ではさらに爆笑していただくべく、最善を尽くしています。
そのために今回は、折り込みの「ガ報」にも企画進出してしまいました!
パクリ企画で安易に笑いを取ろうとした報いか、打ち合わせ、ロケハン、撮影など思いの外時間がかかってしまいました。疲れました。しかし、この企画にはなんと、大人気お笑いコントユニットTHE GEESE(ザ・ギース)のお二人にもご協力いただいています! 著者のコネを最大限に利用しています! 1巻にサインまでもらってしまい、プレゼント! 狙え漁夫の利!
お知り合いにTHE GEESEの大ファンがいましたら、是非このことをお伝えください。1日に3人のファンに伝えないと著者が鶏肉のカシューナッツ炒めを断って呪うそうです(ウソ)。
応募締め切りは11月末日です!
■CM2
『ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国』
『七夕ペンタゴンは恋にむかない』から5か月。かつてないスピード(注:当社比)で壱月龍一先生の新作が登場です!
前回のブログが嘘にならなくて本当によかった……!
という担当編集の感動はさておき、今回もまた変則的な青春モノでお届けしています。
そもそもこの企画、「七夕ペンタゴン」と同時に受け取り、「両方いいからどっちもやりましょう!」と進めていたものなのですが、この一年の間に似たような作品が出ること出ること……!
しかし、「七夕ペンタゴン」を読んでくださった方はわかるかと思いますが、壱月先生の本質はそこにはありません! 甘酸っぱい恋愛作品をご所望のかた、是非ご一読ください!
ちなみに。著者はこの作品を書くにあたり、さまざまな取材を敢行したらしいのですが、『ちんつぶ』の話をしたら「……??」となっていました。
「まだまだだね!」(笑)
さて、冒頭で書いた「恋歌3」のことを少し。
12月発売に決まり、原稿もクライマックスに向かっているのですが、途中まで読んだだけで「……!!」。
声も上げられないくらいの、驚きの連続です。
こいつはヤバい。
展開も予想がつかず……。
ご期待ください!
……と書いていたら、田中ロミオ先生からサイン会のサイン色紙が届いていました!
おかげさまで整理券は数日で捌けてしまったようですが、本日秋葉原のとらのあなさんで開催される「AURAサイン会」に参加される皆さん、よろしくお願いします!
最後まで人気作におんぶにだっこ。(ぐ)でした。
されど罪人は竜と踊る⑧発売です!!
2009年10月21日
編集部・湯浅です。
『されど罪人は竜と踊る⑧ Nowhere Here』が発売になりました!
これは、前巻につづく悲劇の少女アナピヤ編の後編、完結編です。
書店でもう見てもらえましたか?
お気づきのかたも多いんじゃないかな思いますが、
カバー絵が、前巻とつながっているのです!
7巻を左に、8巻を右にピッタリくっつけて並べて見てください。
背景に描かれている竜は、物語のカギを握る〈長命竜〉ムブロフスカ。
がつんと胸を打つ、激しい悲劇。
7巻、8巻そろえて気合い入れて、読んでください!!
コピーフェイスは夏な気分!
2009年09月29日
第2回小学館ライトノベル大賞で佳作を受賞した「コピーフェイスとカウンターガール」シリーズ、ついに3巻で完結です!
秋分も過ぎて、リアルタイムではすでに肌寒くなってきてますが、本作中では夏真っ盛り! 舞台は南の島なので、今回は早希も早苗も水着でサービスしてくれてますよ(笑)。そして、なんとなく皆勤賞で登場中だった明石くんも、チョイといい役どころを与えられていたり……!
そして、受賞時の原稿からは、想像していなかった着地!
なんとなくまだ、早苗が強引に話を紡いでしまいそうな気もしますが(笑)、エンディングはぜひ皆さんの目で確認してみてください! 秋の夜長に三巻イッキ読みもオススメですよ~!
いつのまにか蝉の声が虫の声に……。(ぐ)でした。
女装男子とぺろぺろの謎
2009年09月24日
山田です。どうも。みなさんSWはいかがおすごしでしたか。SWはスターウォーズでもサマーウォーズでもなくシル(ry
前口上はさておき、『僕はがなめたいのは、君っ!』4巻でございます。
あとがきにも書かれているとおり、政権交代に便乗して桜こうさんの担当がGからぼくに代わったわけですが(一部虚偽表示)、we can changeというわけで主人公の洋(ヒロ)が女子高に女装させられて突入させられるのですよ。

桜さんとは女装ヒロことヒロコの髪型はショートカットのほうがいいかロングがいいかで激論がくりひろげられました。「お姉さま」感が欲しいんですよ! と言う桜さんに対して「お姉さまってきみ、バスタァアアビィィイイイイムとか叫ぶ感じかね。こぼれた水はまた汲めばいい! いやでも洋ってヘタレじゃね?」云々。
……結果はごらんのとおり国民の圧倒的支持を得て(一部虚偽表示)ロングになりました。どう見ても受けなのにぺろぺろしちゃって莉花にバカとか死ねとか結局言われるヒロコお姉さまの活躍をごらんください。
リバブラ完結
2009年08月24日
どうも。山田です。先日刊行された『リバース・ブラッド』の6巻ですが、お読みになられたかたはおわかりかと思いますが、これにて完結となります。おつきあいいただいた読者のみなさまに向けて一柳凪先生にひとこと書いていただきました。ではどうぞー。
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このところ寝ても醒めても『ドリームクラブ』の動画が頭から離れない一柳凪と申します。
『リバース・ブラッド』という題名の下で綴られてきた物語はこの巻でひとまずおしまいになります。
私は絵のたくさん入った本が好きで、荒俣宏さんの『Fantastic Dozen』という本におさめられた図版を眺めていて思いついたのがこのシリーズのお話でした。
元々は少女漫画家に憧れていたもので小説を書いた経験が乏しく、シリーズものなどもちろん初めてのことでしたから、いざ始めてみると右も左もわからず困難の連続といった状態でした。物語をどれくらいの配分で進めれば良いのか悩み、思ったような文章が書けず煩悶し、追い討ちをかけるように襲ってくる体調の不良、挫けそうになることもしばしば……それでもどうにか着地点に辿り着くことができたのは、ここまでおつきあいくださった読者の皆様がたのおかげです。本当にありがとうございました。
され竜7巻、でました!!!
2009年08月21日
編集部湯浅です。
ついに、『されど罪人は竜と躍る』7巻 Go to Kill the Love Story が発売になりました!
これは、そう、され竜ファンのみなさんが「いつ、出るの?」と
心待ちにしていた〈アナピヤ編〉前編なのです!
ズシリと胸に響く悲劇を書ききった名作であります。
もちろん、ガガガ文庫完全真説版だからこその、
あっと驚く仕掛けも!(あの大賢者が登場!)
さらに、イラストレーター宮城さんの仕事場を漁り
まくって(ごめんなさいでした!)発掘した貴重な下描きイラスト、
めんどくさがる浅井氏を強引に引っ張り出しての、
おいしい情報満載「後記」もついて、まさに完全版!!
書店で、どうぞ~!!!!!!
7月7日。年に一度の七夕です
2009年07月07日
七夕といえば。
笹に短冊、願い事。
織姫と彦星に、天の川。
そして『七夕ペンタゴンは恋にむかない』ですねっ!(←強引)
発売から一か月半が経ちますが、大きな反響をいただいている本作!
あとがきのかわりに壱月先生にコメントをいただきました!
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初めまして&こんにちは。5月刊で『七夕ペンタゴンは恋にむかない』という本を出させて頂きました壱月龍一です。
本が出たのは5月なので、こちらに登場するのは今更感もあるのですが「今回せっかく七夕の話だったので7/7にアップします(ネタで)」という担当さまの粋な計らい?によって、遅ればせながらのご挨拶となりました。
おかげさまで売れ行きも好調とのことで、有難い限りです。
『七夕ペンタゴンは恋にむかない』は、七夕の日に必ず雨の降る町で、七夕生まれの5人の幼なじみたちが織りなす、青春恋愛ストーリーだったりします。
(自分で言うと若干恥ずかしいですが)
幼なじみ。夏の切ない恋。約束。七夕。願い事。
こんなキーワードが気になる方は、お手にとって頂ければ嬉しいです。
一巻完結ですので、気軽に読んで頂けるかと思います。
自分は星や月が好きで、夜空の写真集をしょっちゅう眺めているような人間でして。当然七夕も好きなイベントだったんですが、それでもさすがに最近は笹飾って、短冊吊して……なんてことまではしておりませんでした。大人になるっていやですね。
ただ、今年くらいは久方ぶりに、大まじめな「願い事」なんぞしてみようかと思っている今日この頃。
残念なことに、この原稿を書いている時点の天気予報だと、今年の七夕は雨になる地域が多そうですが、そんなときは室内に笹と短冊を飾りつつ、「七夕ペンタゴン」を読んで頂けるとシチュエーション的にぴったりではないかと思います!(結局宣伝)
最後になりますが、『七夕ペンタゴンは恋にむかない』の出版にあたりご尽力頂いた皆様、本作をすでに読んでくださった皆様。ブログ等で感想をあげていただいた皆様。そして、これから読んでみよう! と思ってくださった皆様。
すべての方に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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いやいや、なんだか今晩は晴れそうですよ――?
日中に再読して気持ちを高めつつ、夜空に想いを馳せる……なんてのがいいのではないでしょうか。
ほうれんそう飴でも舐めながら、ね。
そして。
一年一冊のペースを頑なに守り続ける(?)壱月先生の新作は……七夕のように一年後……ではなくっ!
なんと近日中に登場予定! 乞うご期待!
最後まで悩んだカバーデザインに好意的な意見をくださった皆様、ありがとうございました! 感謝感謝の(ぐ)でした。
「なんでもない偶然」の奇跡が、今日もどこかで。
2009年06月19日
「純愛」という言葉を聞いて、読者の皆様はどんなイメージを抱くのでしょう。私のイメージする「純愛」は「柑橘系のくだもの」「吸い込まれそうな少女の瞳」。そして「雪の降る冬」です。
夏が少しずつ近づいてきました。冬はまだ遠い。現在校了真っ最中の編集部。じっとりと額に汗を滲ませながら、夕暮れ時の静かな職場でこのブログを綴っております。
私の担当しました「恋の話を、しようか」発売されました。表4の文章では「ノスタルジックな純愛ストーリー」と謳いました。
毎日世界のどこかで起こっていそうな「なんでもない偶然」をきっかけに出逢った四人。やがてそれぞれお互い惹かれあい、恋が始まる。しかし四人は十七歳。高校生がおわったら、みんなは自分の人生を生きる。離ればなれになってしまう。
よみおえたあと、「純愛」って何だろう? 「十七歳」って何だろう? そんなことをふと、考えさせられる物語です。
十七歳。高校二年生。そのとき、私はエレクトロニクス研究会とマンガ同好会をかけもちしていました。その年の秋、学祭で私は鉄パイプやジャンクな鉄くずを積み上げて巨大なアーチを作りました。誰もくぐってくれませんでした。
「思い出」というものは、年を経るごとに心のなかの、「一番の宝物」になってゆくのを感じます。
轟沈した数々の失恋の想い出もまた……。
最近、「純愛」してますか? ……ときかれれば、私は即座に「NO!」とシャウトします。
甘く、苦しく、クセになりそうなあの「恋の予感」をふと思い出させる名作、「恋の話を、しようか」。
オトウフさんの透明感のあるイラストも素晴らしいです。見つめていると涙がこぼれそうな、そんな儚げな元気さを身に纏ったヒロインたちが本のなかで舞っています。
「未来」について、悩んでいます。
「恋の話を、しようか」絶賛発売中です。
編集部M
邪神wwww
……という帯にしたかったのですが、自粛しました。
(選考時に本作タイトルを見た瞬間の、私の感想です)
第3回小学館ライトノベル大賞で、ゲスト審査員の田中ロミオ先生に絶賛され、特別賞を受賞した『邪神大沼』。昨日、ついに世に放たれました。こいつはヤバい作品です。
ロミオ先生の選評は、いつもの小粋なジョークで新人を応援しているように感じられるものですが、それを語る目はマジ……。アイコンタクトで「なるほど、そういうことですね」と勝手にその意を汲み、本作の担当となった私は、「笑えない箇所全部やり直し」という強権を発動したのですが、才能があるのかドMなのか、ニコニコとすべて受けきられてしまいました。困った。いや、素晴らしい……。
すみません! 驚異の新人が登場してしまいました!!
……なんちて。
ロミオ先生をして、「屈指のユーモアセンス」「同業者として恐い」「出る杭は打つしか」と言わしめた驚異の新人作品『やむなく覚醒!! 邪神大沼』。
受賞作を改題、改稿、さらにペンネームまで変更するという、原型を止めているのかどうかわかりにくい本作ですが、そのあたりは気にせずOK! お気軽にお楽しみください。
ラノベのギャグ作品といえば「ダイザッパー」→「東京忍者」の(ぐ)でした。
エアカレ発売記念
2009年03月24日
どうも編集部山田です。
すっかり春ですね。みなさま快適なエアライフをおすごしでしょうか。
新刊『曲矢さんのエア彼氏』発売を記念して著者の中村九郎先生にアツいメッセージをいただきました!
『エアカレ』(いま僕がつくったエア協会によるオフィシャルな略称)はバスケに挫折した少年カントが一人前のエア彼女もちとして成長していくさまを描いた感動巨編です! 「ボールは友だち以上にはなれないんだよ?」嘘だッ! リア充は全員死n…いやいやそんな危険思想は込められていないハートフルな作品ですよ! ひとのきもちなんて全部エアですよ! 空気は読まずにエアを見ましょう!
……では中村先生からのコメントをどうぞ。
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おかげさまで『曲矢さんのエア彼氏』執筆は周囲から注目(心配?)をいただいてる感じですので、
今後もエア学校、エアな闇組織、エア友情にエア恋愛、時にエア失恋とか……無限に広がるエア世界を描いていきたいです。
執筆を妨害する悪の組織、あるいは丑三つ時に現れる謎の美少女の誘惑に耐えられたらの話ですが。
周囲の理解と協力、そして皆様の応援さえあれば……書斎まで聞こえて来るこの声援は、まさか……十三人のエア担当さんと打ち合わせして頑張ります!
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みなさんも公園で恋人(エア)とシーソーに乗ったり、恋人(リアル)とシーソー(エア)に乗ったりしてエアの道へと進んでみませんか?
『エアカノ』を読んだら「ぼくのかんがえたエアかのじょ」「わたしのかんがえたエアかれし」をアンケートはがきに書いてぜひ送ってくださいね。
※エアはがきでももちろんOK! 続々届いてます! ありがとうございます!
ではでは。
され竜DDニュ~ス!!!
2009年02月12日
編集部・湯浅です。
18日、おまたせの「され竜DD5巻」が発売!
今回は短編集。角川書店版3巻収録作品を大幅加筆!
さらに、書き下ろし新作短編2本!
1本は、ガユスの不幸ここに極まる涙(←笑いすぎで)なしには読めないエピソード、
もう1本は、ギギナの野生ここに極まる背筋ゾクゾクエピソード。
さらにさらに、文庫初収録のおまけ短編を1本収録という、超豪華版・大ボリューム版です!!
さて、すでに第一報を「ガ報」でお知らせしていますが、
4月24日に「され竜DD1巻」のドラマCD、
5月27日に「され竜DD2巻」のドラマCDが発売になるのです!!
以前「1巻」のドラマCDは発売されていたのですが、なんと今回は、
「DD1巻」と言ってるだけありまして、全面新脚本、新録音、CD2枚組なのであります!
もちろん「DD2巻」も同様であります!
さらにDD1巻では、新キャラクターの○○○○が登場!
気合いたっぷりの作りになっております。
それから、それから、1巻&2巻両方購入の方には、浅井氏より太っ腹なプレゼントがー!!!!
詳しくは、下のバナーからよろしくです。

クラウン・フリント2はつばい
2009年01月20日
山田です。そろそろガガガ文庫の1月刊が書店さんにも並んでいるころかと思います。よしなに。
というわけで(なにが?)
『クラウン・フリント』の2巻刊行にあわせて三上康明先生に一筆いただきました!
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こんにちは、三上康明です。
先月、このガガガ文庫のブログを見ていたら『リバース・ブラッド』の一柳先生が
> ページの都合であとがきが入らなかった
という理由からあとがきっぽいのを書いているのを見て、「ははは、一柳さんも災難だな、ははは」と思っていましたが「明日はわが身」ってほんとうにあるんですね。ははは、災難だな。
なにを書いたらいいやら……ケーキショップで悩むこと一時間、
「あ、宣伝しよう」
と我ながら最低なアイディアです。でもそんな最低な自分も好き。
えーと、ガガガ文庫がケータイ書籍として配信されているのはご存知でしょうか。このサイトだとわかりづらいのですが、文庫に挟み込みの「ガ報」なんかには紹介が書いてあります。
詳しくはここ↓
http://comics.shogakukan.co.jp/comic_shogakukan/lns/
小説一本まるまる入った廉価版は315円でダウンロードできちゃいます。安い! でも残念なことにはイラストがない!
試し読みで(『クラウン・フリント』を見てみましたが)、1章の途中まで読めます。書店で購入を検討する前に、ちらっと読んでみるのにいいですよ。
ていうか「ケータイで縦書きとかないだろ」と自分も思ってたんですが、意外に読めるんですよ。すごいな技術の進歩って。感動。安っぽい感動とか言うな。
友だちに「この小説おもしろいよ!」と勧めるのにもぴったり。食わず嫌いのあなた、ぜひ試してみてくださいませ。
ただパケット定額じゃないと通信料金がえらいことになるから注意!
よし、宣伝終わり。
「ブログ用だから長くなくていいよ」と担当編集に言われたのになげえ!
「宣伝とかでもいいし」と言われたけど誰もこんな宣伝望んでないのかな!
でもケータイ書籍便利なんですよ。ほんとう。もうちょっと広まってほしい。誰に勧めても「へぇ?」と信用してくれないのが寂しいし。
さて、ではケーキショップも混んできたので家に帰ろうかなと思います。混んでいるのに四人席にふたりで座っている高校生とかもいるし。困りますねえ。
それにしてもこの店のレモンタルトは絶品です。
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べ、べつにぼくがケータイ書籍のサイトを紹介してっておねがいしたんじゃないからね!(本当)
しかし、まずは(できれば)リアル書籍をお買い求めください(笑)。
でもときどき↑のサイトにもアクセスしてみてください。
試し読みもできますので。なかなかたのしいですよ。
ではでは。
リバース・ブラッド(4)あとがき
2008年12月18日
編集部山田です。どうも。
今月18日ころ(つまり今日くらい)発売になります『リバース・ブラッド(4)』の刊行を記念して一柳凪先生にひとこと書いていただきました。というか今回ページの都合であとがきが入らなかったので「ブログ用にあとがき書いてくださいよー」とお願いしたのでした。
以下です。
-------------
最近にわかにクラスチェンジしたくなったものでPSPを購入し「獅子戦争」を始めてみたら赤チョコボと黒チョコボに袋叩きにされ心が折れそうになりました、一柳凪と申します。
今回は本当に難産でして、あまりの苦しさに悶えウネウネとのたくったり壁に頭を打ちつけたりしつつ執筆している間に、もとより恰幅の良い方ではない躯から更に体重が着実に減少していったのも今となっては良い思い出。
内容に関してはちょっと複雑であまり書けることがありませんが、ひと言だけ――
やっと始まりました、よろしくお願い致します。
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……とのことでした。
凪先生的には壁に頭を打ちつけるダイエットが流行っていたみたいですねー。スティーブン・キングもまっさおですねー(謎)。
さて、そんなリバブラですが、イラストを描いていただいているヤス先生の画集『ヤス イラストレーションズ』がソフトバンククリエイティブさんから今月20日に発売されます。リバブラのイラストも収録されていますのでリバブラのファンのかたもご覧になってみてください。
リバブラ4はですねー、昨年刊行された凪先生のデビュー作『みすてぃっく・あい』を誉めていただいた山岸真先生や京大SF研の方々(本当にありがとうございます!)にも満足していただける感じになったんじゃないかなーと思っています。4以降、加速度的にエスカレートする(何が?)予定ですので、まずは4をおたのしみに!!!!!!
ではでは。
田中ロミオ先生の新作出ました!
2008年07月22日
![]()
こんにちは。ガガガ文庫の(ぐ)(0.9Hu)です。
すでに数日たってしまいましたが、田中ロミオ先生の新作「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」が絶賛発売中です! 「人類は衰退しました」とはまた一風変わった作品ですが、ともに楽しんでいただければ幸いです。
今回、原稿を待ちに待ちつつラストどうなるのか非常にやきもきしてしまったので、読了後、パッケージ回りのネタバレをどの程度にするか、非常に悩みました。イラストをお願いしたmebae先生と、デザインをお願いした伸童舎さんの素晴らしい仕事のおかげで、上手く落とし込めましたと思っています。よかった……。
そんなわけなので。
未読の皆さんには、事前情報をなるべく入れず、感情の赴くままに読んでいただきたい! そのためには……一刻も早く手に入れてほしいっ! というわけで、ロミオ先生も執筆の参考にされたという、mebae先生のイラストラフをいくつかご紹介(して後押し)してみます。

多い……。しかもカメラの解像度、低っ……。
厳選してみました!
![]()
描き文字がちょいと残っていますが、こんな感じでmebae先生の妄想も作中に盛り込まれたり盛り込まれなかったり。キャライメージといえば、執筆中の原稿ではもっと分量あったのですが、このままだと二分冊になりかねない勢いだったので、泣く泣く削って出番なくなってしまった生徒も数人。そのあたりは、読了すれば想像つくかな?
というわけで、お手軽に挑んだつもりでわりと時間はかかってしまった本作ですが、面白さは保証つき! ご意見ご希望もお待ちしております。念話は編集部には伝わりにくい(笑)ので、アンケートハガキ送ってくださいね!
あっとそうそう、次回作は「人類は衰退しました」の4巻の予定です。
【追記】
あ、あれ? ラフの中に関係ない作品のが一枚まざってしまっている……
どうせなので、オマケです!
![]()
アンケートハガキ送ってくださいねっ!!
神崎紫電『マージナル』2巻出ました
2008年02月19日

ガガガ文庫2月刊、発売日です。
(※地域によっては明日あたりのところもあります)
お待たせしました!
第一回小学館ライトノベル大賞受賞作、神崎紫電『マージナル』の続刊も出ます。
今回はハートマーク入りの弁当を毎日つくっていた京也の妹がついに登場します。
……いやまあそれはかなり横道ではあるのですが、横道もいい感じにありつつ、
こんな帯の通り(読めるかな)、1巻以上にハードな展開を見せます。
すべてにおいて進化した神崎紫電ワールドをお楽しみください。
ちなみに3巻は4月に出ます。
今日発売です!&樺薫インタビュー(2)
2007年08月17日
どもー。あついですね。ひたすらに。
ガガガ文庫、8月刊は今日発売です! 『グレンラガン』ノベライズはムックともども出足がとてもよいようですが(ありがとうございます!)、ほかの本も手にとってみていただけるとうれしいです。
では予告どおり樺氏のインタビュー後編をお送りします。
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――メイドさんが好きなのですか? また、好きな場合、どういったメイドさんがもっとも好ましいですか?
樺 好きですが、普通です。むしろ色黒長身眼鏡、とかが好物です。
――好きなメイド喫茶、よく行くメイド喫茶はありますか。
樺 喫茶サクライ。
いえ、あんまりいかないです。夏場にあの格好でビラ配ってるメイドさんとか見ると頭が下がります。
――「本物のメイド」が重んじるとされる職業道徳(?)「メイド道徳」という設定の由来はどこにありますか? なにか参考にされたもの、着想の手がかりとなったものがあれば教えてください。
樺 由来としては武士道です。
ただ、武士道ってのはまあ実はかっちりしたあれでもないので、適当に。
あと、新撰組は意識しました。
――そういえば主人公のメイド・エヴォニイはセイロン島(スリランカ)出身ですが、この設定の由来は?
樺 某登場人物のモデルの人と縁深い土地なので。
あとはまあ、主人公は異人にしておいたほうが話が回し易いよなあ、と。
――スリランカといえば、軌道エレベータはお好きですか?
樺 ラダム獣が出そうで怖いです。
見も蓋もないへりくつ大発明の感があって、好きです。
――この作品のサブタイトルは「メイドVS名探偵」であり、内容的にはメイドが探偵の活躍を妨害するお話です。つまり、メイドを主人公にした「反-探偵小説」だと言えると思いますが、樺さんの探偵小説(ミステリ)観、好きなミステリ作家、作品があれば教えてください。また、その理由も。
樺 謎があって解決がある、ような気にさせ続ける小説、ではないでしょうか。
徐々に徐々に話を入り組ませていって、最後の最後にその複雑さに対応するだけの入り組んだ別の話をぶつける。そういう複雑さの対消滅とでも言うべきカタルシスと、話が入り組んでいっている気にさせる誘導、それが恐らくはミステリの本質であって、今回はそのようなカタルシスと誘導の双方を脱臼させることを目指しました。謎は入り組まないし、解決編にその説明の複雑さに由来するカタルシスはありません(元ネタを知っていればニヤリと出来るかとは思いますが)。であっても、面白い小説は存在しうるし、そういう小説を書いたつもりです。ジャンルに依拠しつつジャンル特性を引き算することでフィクションの剥き身へアプローチしようとした、と言いますか。
まあそんな大層なものでもありません。入り組んだトリックを追いかけるよりはゆるゆると馬鹿馬鹿しい小ネタを見せたいかなあ、というくらいです。フィクションてのは、究極的には馬鹿馬鹿しい小話なのだと思います。笑えて、驚けて、そしてちょっぴり真実のかおりのする。
――世界恐慌の余波を受けてメイドが激減し、探偵が活躍する(本格ミステリが隆盛する)1930年代、第一次大戦後のイギリスを舞台にした理由を教えてください。
樺 ひとつの社会階層が消滅する、というのは結構な大事件だな、と思いまして。
戦間期本格探偵小説の勃興、というのはむしろアメリカ中心の話なのですが、最初の世界大戦の影響が大西洋の東ではメイドの消滅、西では本格探偵小説の勃興として出た、というのは面白いな、と。なので、アーノルドにはアメリカに行ってもらいました。
イギリスにおける探偵小説の勃興はビクトリア女王の長い治世の末ごろになります。メイドと名探偵の交代、という現象は、ならばあると言っていいだろう。
で、その交代が不可逆と言える所まで推し進められるタイミングはやはりメイドの激減した戦間期になるのかな、と。
――この作品は、ミステリだけれども殺人事件が起こらない「日常の謎」(?)タイプに類する「コージーミステリ」(?)かなあと思いますが、殺人事件を登場させなかったことには何か意図や意味がありますか?
樺 人を殺して読者の感情を揺さぶろう、というのはなんだかさもしい根性だな、と思ったもので。
そういう考えでミステリっぽいものを書くのははたしてどうなのかとは自分でも思いますが、まあ、第一作くらいは潔くいきたいかなあ、と。
次からはばんばか殺します。
――好きな「名探偵」はいますか?
樺 レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウは大好きです。というか、テリー・レノックスとの組み合わせが。
エヴィの身長6フィート強は、マーロウから頂きました。
――樺さんの探偵小説ベスト3を教えてください。また、その理由も。
樺
・レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
一本筋の通った解決への道筋はあるんだけれど、それはまあどっちかって言うとゆるくて、寄り道するように語られるエピソードが際限なく美しい、という、ある意味創作の理想です。
前に述べたとおり、エヴィの身長はフィリップ・マーロウからいただきました。
・笠井潔『バイバイ、エンジェル』
端正な本格探偵小説、なんですが、中々どうして語られる動機と作中の殺人事件に落差があって、なにか、単純にしっくりとはいかない趣があります。パズル的であることの外に探偵小説の探偵小説たる根拠を求める倫理性が語りの緩急における完璧な結構を呼び込んだ、とでも言いますか。これでいいはずはないけれどこうでなければいけない、という。
・清涼院流水『コズミック』
特に前半の密室卿の犯行が綴られているあたりがたまりません。
ミステリで全体小説を志向して、ある程度以上それに成功しているな、という感触があります。全体小説は社会の全体を描き出そうとするわけですが、社会の全ての項を拾い上げていては原稿用紙が何枚あっても足りない、という困難があります。この困難は社会の各項から普遍的な部分を抽出して、それをいじくりまわす形で回避するのが常道ですが、ここで抽出される普遍性が、密室そしてそこでの殺人という、まさにミステリ的な要素である、というあたり、どこをどうやって思いついたものか、もうわけがわかりません。
――この作品にはとあるSF作家を参考にしたらしいキャラクターが出てきますが、樺さんのSFベスト3を教えてください。また、その理由も。
樺 ベスト3って言われると難しいですね。
・ハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』
アメリカニューウェーブSFの特攻隊長・ハーラン・エリスンの唯一の邦訳短編集。表題作は『新世紀エヴァンゲリオン』から『世界の中心で、愛を叫ぶ』までまあ、色々引用されている名タイトル。
一番好きなのは、前書き。センチメンタルで勢いがあって。
収録作品もどれもいいけれど小品「不死鳥」がまとまりがよくて好き。
・アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』
クラークでどれか、と聞かれたらこれ。人類の来し方行末、という、SFの大本流をスペキュラティブに扱った古典。
バイコヌールの上空をUFOがゆく切ないオープニングもさることながら青春の奢りを伝えるラストシーンが大好きです。
・古橋秀之《ケイオスヘキサ》シリーズ
古橋秀之先生の電撃ゲーム小説大賞第二回大賞受賞作『ブラックロッド』にはじまる、オカルト・サイバーパンク三部作。
現代日本SF史というのはつまり『幼年期の終わり』の変奏の歴史である、ととりあえずは言うことが出来て、そうなると光瀬龍『百億の昼と千億の夜』と小松左京『果てしなき流れの果てに』が二つの、二股の道のそれぞれ最初に打ち立てられた里程標として考えられるわけですが、この二股の道の交点に『ブライトライツ・ホーリーランド』は位置していると思います。ライトノベルってこんなことやってもよかったんだ、と思わせてくれた大傑作。
『ブラックロッド』の高密度で洗練されたスタイルには驚愕しましたし、切ない青春SFの傑作『ブラッドジャケット』は何度読み返したか分りません。
――樺さんは時代小説もお好きなようですが、時代小説ベスト3を教えてください。
樺
・荒山徹「柳生大戦争」
単行本未収録作品ですが。
朝鮮・柳生・捏造・ホモという荒山先生の四大要素がぎっしりつまった最新作にして最高傑作だと思います。これだけノリノリで嘘がつけたらなあ。荒山先生の嘘には分厚い教養の後ろ盾があるので、自分はまだまだだなあ精進しなければ、と。
・隆慶一郎『柳生非情剣』
一貫して自由を追求し続けた作家・隆慶一郎が描く、柳生一族に題を取った短編集。
柳生宗矩の兄・柳生五郎右衛門を取り上げた「逆風の太刀」の小早川秀秋が、かわかっこいいです。はた迷惑な自由をこれだけ爽やかに称揚できるのってすごい。「俺の藩だ。俺が潰して何が悪い」は一度は言ってみたい台詞。
・藤沢周平『三屋清左衛門残日録』
潘の用人を隠居した三屋清左衛門が出会う、事件の数々を描いた連作短編。
苦い人情話をしっとりと描き出す、気恥ずかしいくらいに上質な時代小説です。
――先達に追いつけるいうがんばってください。最後に、今後の執筆活動への意気込みをお願いします。
樺 適宜、頑張ります。
樺薫インタビュー(1)
2007年08月16日
どもです。
ガガガ文庫8月刊の発売日はいよいよ明日です。コミケに行かれる方も行かない方も、ぜひ書店さんに立ち寄ってお買い求めください。
えー、では、昨日予告していたとおり、『めいたん メイドVS名探偵』でデビューする樺薫氏のメールインタビュー前編をお送りします。後半は重めなのですが、こちらは軽めです。
------------
――まずは本ができてみての感想を。
樺 え、これで出ちゃうの?
え、え、うわ、マジで?
ちょ、わ、怖いなあ……。
総合的に、入試の結果発表待ってるみたいな気分です。
――創作を始めたのは何歳のころですか?
樺 小学校高学年、かなあ。
――幼年期、青年期において感銘を受けた作品をそれぞれ教えてください。
樺
・幼年期
んー、なんだろう、スーザン・バーレイ『わすれられないおくりもの』とか。
・青年期
同世代のご多分に漏れず、『新世紀エヴァンゲリオン』。一時期、友人達との会話の大半は『エヴァ』からの引用でした。
白倉由美先生のリーディングストーリー。その後色々あったのもいい勉強になりました。
――執筆のスタイル(一日の時間の使い方)はどんな感じですか?
樺 用事がなければ机には一日中向かってます。原稿を書いているとは限りません。静かだと集中できないのでTVは大体ついてます。
誘惑は大変多く、気もそぞろになりがちなので、イカン、と思ったらノートPCかついで自転車で近所のファミレスへ行ってそこで執筆します。
――この作品を書こうと思ったきっかけは? インスピレーションを受けた作品などありましたら教えてください。
樺 早見裕司先生の『メイド刑事』シリーズと隆慶一郎先生の諸作品を平行して読んでいたところ、こら合体させられそうだなあ、と。
――小説を書いていく上で参考になったものはありますか。
樺 えーと、特には。資料には少しあたりましたが。
――自分の作品が実際に文庫になっていく過程で感じたことを教えてください。
樺 いや、本てのは編集さんが作ってんだなあ、としみじみ。
工程の管理から諸々の部門との折衝まで全部編集さんがやってるんだもんなあと感心しました。
――デビュー前と後で何か変わったことは?
樺 えー、憧れの中村九郎先生と飲めたことくらい?
多分今後色々変わってくるんでしょうが、今はまだ。
『めいたん』まえがき
2007年08月15日
どうもです。最近やたらと暑いですね。みなさま、お身体の調子はいかがでしょうか。
ガガガ文庫、8月刊の発売日が迫って参りました(今月の発売日は17日ですよ)。
『天元突破グレンラガン』のノベライズを含む(ちなみに『グレン』は公式ムックも同日発売ですので合わせてお買い求めください!!!)全5冊です。よろしくお願いします。
で、ですね、その8月刊行分のうちの1冊となる『めいたん メイドVS名探偵』でデビューする樺薫(かんば・かおる)氏に作品のイントロダクションとなる「まえがき」を書いていただきました。
こいつ誰? ですとか、なんか気になるタイトルだけどどういう作品なんだろう? とお思いの方々(あるいはまったく興味ない方も)、「まえがき」をお読みいただきまして、実際に本を手に取っていただければ、僕も樺氏も嬉しいです。明日から2回にわたって、樺氏のメールインタビューもお届けする予定です。
作中に登場する「メイド道徳」の生みの親・シゾウ夫人の正体がここで明らかに!
……では、お読みくださいー。
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はじめまして。樺薫と申します。
このたび、ガガガ文庫からお声掛けをいただき、こうして『めいたん メイドvs名探偵』を上梓させていただける運びとなりました。ちなみにこのタイトルは編集の山田氏によるもので、私が提案した『メイドVS名探偵 史上最大の戦い』は即座に却下されました、正解だと思いました。
さて。
この小説は、19世紀には女性の社会進出の大部分を占めていた家事労働者が、1920年代以降には激減していった、という歴史的な事実に着想しています。
第一次世界大戦、アメリカに明確に世界の覇権が移った、あの、世界が経験した最初の総力戦のあと、戦勝国とはいえ多大な犠牲を払ったイギリスで、ひっそりと姿を消していく、家事使用人というトライブ。
時代の影に消えていくトライブ!
でらろまんてぃっく!
そこで、ヴィクトリア朝ではなく、ジョージ5世統治下のイギリスを舞台にメイドの活躍を描く、という結構ありそうでない感じの舞台設定になりました。
さて、19世紀までは有効だったものの20世紀へ向けて有効性を失い、消えていったトライブ、と言えば、我が国の武士がまさにそれ、なわけでして、これとこれはうまいこと悪魔合体させられんじゃねえかな、と思いついたのが運のつき。まるで知識のない1930年代イギリスを舞台に小説を書く苦労を背負い込むハメになりました。その苦労が見事に作品に結実した、かどうかは、読者の皆様に判断していただきたく。頑張りました。
そんなメイドと重ねあわされる武士ですが、生半の武士では説得力がありません。誰がいいだろう、と考えた時、イギリスって薩長側の援助をしていたわけだから、幕府軍としてはヴィクトリア女王の一人も暗殺しておきたいよなあ、などということを思いついてしまいました。そう思ってみれば、いるじゃないですか、五稜郭の幕府軍に、暗殺なれした一流の剣士、誰よりも武士らしくあろうとしたリアルラストサムライが!
土方歳三が!
そんなわけで、実は女だった土方歳三に、イギリスへ密航して、メイド道を完成させてもらいました。
しかし、メイドと武士という滅び行くトライブのイメージを重ね合わせるだけでは、ちと弱い。なんとなれば、メイドがメイドである以上お屋敷で働きはするわけですし、それではヴィクトリア朝のメイドを描いたのと大して変わりはしないということになってしまいます。
そこで、20世紀的な輩に出てきてもらってこれと対比してやるのはどうだろう、と思い立ちました。戦間期に勃興した、20世紀的な文芸形式、といえば、本格探偵小説に他ならないでしょう。
かくて、新撰組の道統を汲むメイドさんとアメリカ帰りのタフな名探偵がイギリスの片田舎のお屋敷でイヤミを言い合う、というなんとも言いがたいこの小説が出来上がりました。
ところで、この時期のイギリスでは、それぞれ宇宙開発とコンピュータサイエンスに多大な概念的な貢献をする事になる後の偉大な知性が、その多感な少年時代を送っておりました。そこで、メイドさんをその片方の家に押し込んでみました。
実はこの二人にはその20世紀的な学問領域への概念的な貢献以外にひとつ共通点があって、この共通点が小説の根幹のネタに関わってきます。この二人の関係が大きく変化する箇所は、この小説の最大の読みどころかと思います。
と言いますか、何故か一番ノリノリで書きました。
傑作かどうかはさておき、ちょっと他にない感じの小説に仕上がっている感触を作者としては抱いております。
よろしくご笑覧ください。
グレンラガンの夏!!
2007年08月04日
編集部・湯浅です。
大変にご無沙汰です。
8月17日に、ガガガ文庫から、
小説『天元突破グレンラガン①』と、
ヴィジュアルムック『天元突破グレンラガン 基礎工事編~BASIC DRILL』
が同時刊行されます。
小説は、「グレンラガン」のシリーズ構成・中島かずきさんの監修のもと、
脚本担当の砂山蔵澄さんが執筆。
「アニメに入りきらなかったエピソードがたくさんある!!」という
脚本家の方々のもったいない話に編集部が食いつきまして、
絶対小説じゃなきゃできない「グレンラガン」が実現しました。
もちろん今回刊行の『①』にも未公開エピソード入っています。
ムック『天元突破グレンラガン 基礎工事編~BASIC DRILL』は、
ズバリ、濃い!!
TV放送版とDVD収録版2種類がある、第6話の徹底解説!
そして、衝撃の第8話「あばよ、ダチ公」の絵コンテ完全収録!
ズシリとした読み応えの“男のムック”です。
で、明日、8月5日にグレンラガン公式ファンイベント
「夏だ!ドリルだ!グレンラガン祭!!」が行われます。
すでに参加応募は締め切られたいますが、
物販ブースは、イベント招待ハガキを持ってない方でも
ご利用いただけます。
会場は、
九段会館(東京)
東京都千代田区九段南1-6-5
http://www.kudankaikan.or.jp/access/
物販開始は13時を予定してます。
是非、出かけてみてください!
発売日です。+三上康明&連インタビュー3
2007年07月18日
えー、ガガガ文庫の7月刊、本日発売です。
http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html
よろしくお願いいたします。
というわけで(何が?)、『Mのフォークロア』インタビューの3をお届けします。

■読みどころ
――では最後の質問になりますが、読者にこの作品の読みどころを一言でいうと、どこでしょうか?
三上 連さんのイラストです! とか言うと寒いんだけど……。でも、イラストは最高ですよ。あとは、うーん、書いた本人だとそういう質問は答えにくいですね。連さん、お読みになってみてどうでしたか?
連 えっと……僕は、そうですね、主人公の圭悟が置かれている状況に共感しちゃったんですよね。母親がへんな宗教にはまっていたり、父親がだめだめで、しかも妹が倒れて、自分がしっかりしないといけないと。僕もいろいろ事情がありまして(笑)、いや、別に宗教とかは関係ないんですけど、似たような境遇だなあと感じたんですね。だから、圭悟がんばれ! 応援してやる、と思いましたね。
三上 ありがとうございます。すごく嬉しいです!
連 で、年上の女性がふたりガン! と迫ってくる。これはもう、揺らがないわけはないよね、と。そういう話です。
――一応、続きも構想がありますよね(出せるかどうかは評判次第ですが……)。
三上 そうですね。今日の話を踏まえて二巻目では「一色(いっしき)だけど二色(にしょく)」って言わせようと思います。
連 「俺は一色(いっしょく)に染まりたくねーんだよ」とかね。
三上 (笑)。
連 料理が超絶にド下手な愛香は、今後もどんどんはっちゃけていくんですか?
三上 そうです! 次回は修学旅行編を予定していますので、料理を作るチャンスはないと思いますが、1巻目ではチョイ役だった同級生の恵美といっしょに、いろいろやってくれると思います。今度は高校生活にスポットをあてます。
連 1巻目で伏線張りまくりだった、むつきの過去は?
三上 もちろんむつきも出てくるし、白鳥ネタじゃないですけどまた謎解き(?)みたいな要素もあります。今回はオンラインゲームの話でしたが、次はモバイルです。気が早いですが、楽しみにしてください。
連 本当、三上さんの文章がおもしろいので、ぜひ買ってください。
――まずは7月18日発売の『Mのフォークロア キュクノスの迷宮』をお買い求めください。ということで、今日はありがとうございました。(7月10日収録)
三上康明&連インタビュー2
2007年07月17日
どもー。ガガガ文庫7月刊は、いよいよ明日、18日発売です。
よろしくお願いします。
『Mのフォークロア』刊行記念インタビューの(2)をお送りします。
あと1回あります。

■キャラクターについて
連 ちなみにキャラクターの名前ってどうやってつけたんですか? 何かこれも意味がある?
三上 キャラ名に関しては、実は一部のキャラはアルファベットをもじってるんですよ。民俗学者の間宮むつきやスクール・カウンセラーの仲根は違うんですが、たとえば主人公の高校生・鶴見圭悟なら「K」、圭悟の妹でネトゲ好きの鶴見絵璃は「L」、圭悟の同級生で自称・圭悟の“彼女”の愛香は「I」、あと愛香の友だちの恵美は最初「えみ」という読みにしていたんですけど「えり」と語感がかぶっちゃうんで「めぐみ」に変えたんですが、元々は「M」。
連 おお。
――おお。
三上 これで一通り仕込んでいたネタはバラしてしまいましたので、また仕込んでみたいと思います。それにしても、やはり編集さんも法則性に気づいていなかったと(笑)。
――だって一言もそんな話、しなかったじゃないですか……。えーと、お二人が好きなキャラクターをそれぞれ教えてください。
三上 僕は……謎の教団「劫光の道」を率いる少女・真劫院くららですね。むつきのライバル(?)。
――三上さんは予知能力とかある、ふわふわした不思議ちゃんが好きと。
三上 いやいやいやいやいや。予知能力あるひとがいるなら、それはそれで会ってみたいですけど(笑)。
連 僕はむつきですね。
三上 お、それはよかったです。メインヒロインですから、一番力を入れて書いたところでもありますね。
連 なるほど。僕ははじめてつきあった女性が年上のひとだったので、むつきってなんか、しっくりきましたね。性格的にもわかるというか。しかも、ちらっと弱いところがあるのが……いいですね。
三上 ありがとうございます。作者冥利に尽きますね。
連 圭悟を誘惑するスクール・カウンセラーの仲根が一番わかんなかったですね。圭悟へ近づいてみたりとか、むつきを紹介してみたりとか、何考えてこんな行動してるんだろう、みたいなところがあって。どう料理すればいいんだろう? って思いました。
三上 そうですか? 僕は仲根が一番わかりやすいかなと思うんですけどね。
連 いや、表面的にはわかりやすいんだけど、実際のところ何を考えているのかはわかんないじゃないですか。
三上 ああ、そうかもしれませんね。意図した通りではあるのですが、それって成功しているのかどうなのか微妙なところですね。読者の方にもご判断いただきたいところです。
――一見わかりやすいけど、実は謎めいていると。僕は仲根、けっこう好きですけどね(笑)。まあ、あんまり言うとネタバレになるので、そのくらいで。連さんに質問なんですが、イラストを描いていて、特に楽しかったところはありますか?
連 絵的に一番描いてて面白かったことは……なんだろう。
三上 ちっとも面白くなかったとか?(笑)
連 いやいや!
――連さんは女性のイラストもいいですけど、男のキャラクターの描き方がいいんですよね。
三上 たしかに。おっさんに力入ってますよね! 連さんの描くおっさん、最高ですよ。ゲームクリエイターの尾花とか。
連 あー、そうですね(笑)。そうかもしれないです。
――物語の後半に出てくる、くららが仕切っている教団の関係者である一色(いっしき)というおっさん(?)のイラストも一枚描いていただいたんですけれども、あがってきたのをみたら、こいつの顔が異常にいきいきしてるんですよね。すごい性格悪そうな感じが出ていて、よかった。あと一色は髪の毛の色が、左と右で半分ずつ分かれて白色と黒色になってるんですよね。現代美術家の榎忠さんの「半狩りでハンガリー国に行く」を思い出しました(http://www.e-mon.co.jp/konohito/enoki/index2.html)。ぜひ買って見てみてほしいんですが、よく考えるとこの髪型はすごい(笑)。
連 いや、実はそれはですね、髪の色をふたつに分けちゃったときに、読者から「一色(いっしき)だけど一色(いっしょく)じゃなくて二色じゃん!」とつっこまれるだろうなと思ったんですよね。
三上 (爆笑)。
連 あるバンドのボーカルのひとで、左右を赤と黒で染め分けていたひとがいて、これはおもしろいなと思いまして。一色って、僕のなかではパンクな感じがしていたんですよね。端正な顔立ちなのに笑い方が下品と本文に書いてあって。なんかこいつトチ狂ってるんじゃないかなと思ったんですよ。それで、こういうのどうかな? という感じで。あとから文章を読み返したら「髪長い」って書いてあったんですけど……一度ラフを提出してみました。2色で。
三上 最初はたしかに髪が長いという設定でしたね。でも、イラストを見た瞬間、これでいこうと思いましたね。たしかに一色というキャラクターはこういう方向なのかもなあーと思って、本文のほうを少しいじりました。
――もともと、後半にちょっとしか出てこないわりに、おいしいところをもっていくやつなんですが、連さんのイラストのせいで、キャラが立ちまくりになった。
連 二色のやつが出てきた! みたいな。
三上 (笑)。
『Mのフォークロア』刊行記念インタビュー
2007年07月13日

えー、ガガガ文庫、7月刊の発売日が迫ってまいりました。今月もよろしくお願いします。
突然ですが、7月18日にガガガ文庫より発売される『Mのフォークロア キュクノスの迷宮』の刊行にあわせまして、著者の三上康明氏とイラストレーターの連(むらじ)氏にお話をうかがいましたのでインタビューをお送りします。
三上さんは昨年スーパーダッシュ文庫さんでデビューされた作家さんで、縁あってガガガ初登場となりました。連さんは『マジキュー』さんなどで活動されていらっしゃる絵描きさんで、ライトノベルの挿絵は初となります。
食事をしているときに思いつきで敢行したので内容的にはややまとまりに欠けますが……ご容赦ください。
全3回に分けてお届けする予定です。
■
――今日は刊行記念インタビューということで、著者の三上康明さんと、イラストレーターの連さんにお話を伺おうと思います。よろしくお願いします。
連 こんにちは。今回ライトノベルの挿絵を初めてやらせていただきました、連です。
三上康明(以下、三上) 三上です。よろしくお願いします。
連 いやー、なんか台風が来てるみたいですけど。やばいっすね。
三上康明(以下、三上) いやー、そうですね。今日も雨がすごい!
――ガガガトークとは違ってポッドキャスト配信はしないので、ラジオっぽいしゃべりを意識しなくていいですよ(笑)。
三上 というかですね、あの……先にひとつ聞いていいですか? こんなインタビュー、やってましたっけ?
――いや、やってないです。今回がはじめてです。
三上 ???
――「ブログが更新されない」と三上さんが会うたびにしきりにおっしゃるので……企画を、ね。次に同様のことをやるのかどうかもわかりません。
三上 ……藪をつついて蛇を出すという言葉の意味を、初めて知りました。
――では、早速質問を。『Mのフォークロア』は、鶴見絵璃というひきこもり気味の女子中学生がオンラインゲームをプレイ中に、聖徳太子の顔みたいなグラフィックを目撃した途端、意識不明の重体に陥るという導入から始まり、絵璃の兄貴の圭悟(高校生)が、絵璃を救おうと奔走すると。で、スクールカウンセラーの仲根になぜか迫られたり、同級生の愛香にまずい手料理を食わされたり、民俗学者の間宮むつきに罵倒されたりしながら事件の謎に迫っていくという話なんですが、そもそもなんでまたオンラインゲームと民俗学というネタで書こうと思ったんですか?
三上 歴史って学校の授業で習うわけですけど、でも年表に年号が書かれるような出来事は、だいたい武士とか僧侶とか当時えらかった人間がしたことなんですよね。それ以外のふつうのひとたち、大多数の人たちがどういう生活をしていたのかとかについては、ほとんど扱われない。でも、昔のひとが何を考えていたのかとか、戒律とか村のきまりとか迷信がどういう理由で存在していたのかとかに興味があって、調べていくとすごく面白い。夜這いの仕方とか。大変残念ながら本作に夜這いのシーンは出てきませんが。で、そういう庶民の歴史みたいなものを扱っているのが民俗学だったわけです。
あとオンラインゲームは……僕が好きだからですね(笑)。
――『Mのフォークロア』だと民俗学者の谷川健一さんが白鳥にまつわる逸話等々について書いた『白鳥伝説』が参考文献にあがっていますが、谷川先生の本だと『青銅の神の足跡』で高橋弥七郎さんの『灼眼のシャナ』(電撃文庫)にも出てくる天目一箇(天目一個)神について論じていたりとかしますよね。
三上 白鳥伝説は日本武尊(やまとたけるのみこと)がメジャーなのですが、今回はちょっと違った切り口になっています。谷川先生は日本武尊から入っておられますね。ちなみにデビュー作の『ストーンヒート・クレイジー』(スーパーダッシュ文庫)は、僕が鉱石好きだったから、石がテーマの話を書いたんですよ。石が人知れず山奥で輝いてるって、なんかいいじゃないですか。
連 へー。
――基本的に自分の好きなものを扱って書いているんですね。
三上 そうかもしれないですね。ちなみに『Mのフォークロア』のなかで、主人公の圭悟が「QO」というゲームのプレイヤー登録をするときに、キャラ名を「ケーゴさま」っていうふざけた名前にするんですけど、これも実は意味があるんですよ。東北の一部では白鳥が尊い存在とされていて、「くえー、くえー」と鳴くので「ケーコさま」と呼ばれてる地域もあって。それでキャラ名を民俗学者のむつきにいじられてるんですが……はい、誰も気づかないような小ネタでした。
連 ぜんぜんわからなかった(笑)。
三上 ですよね。わかられたらそれはそれで怖い(笑)。とにかく、民俗学はおもしろいです。
連 そういう習俗と関係する、宮城県のあるところが舞台になるじゃないですか。これって取材とかしたんですか?
三上 現地に行きました。
連 旅行に行ったんですか。いいですねー。
三上 いや、それがですね、ちょっとした休みを利用しての取材旅行だったからスケジュールがギチギチで、ゆっくり楽しむような感じではなくて(笑)。あらかじめ調べをつけておいて、見るべきものを見て、誰かに話をきくべきものはきいて、で、終わり(笑)。
でも仕事でしたけど、それでもよかったですね。うちの近所にあるような、どこにでもありそうな神社なのに歴史があって。バックグラウンドを知って神社とかを訪ねると、ちがったものが見えてきておもしろいですよ。
連 今回イラストを描いていて、僕は現地に行ったことがなかったんでネットでいろいろ検索して調べたりとかしたんですけど、やっぱり行かないと雰囲気わかんないなーと思いましたね。
三上 行かないとわかんない部分はどうしてもありますよね。小説だったら文献だけを資料にして書こうと思えば書けちゃうんですけど、国内だったら行こうと思えば行けるし、行けばわかるようなところなんだから、行けばいいかなと思って。
連 なるほど。(つづく)
跳訳その1
2007年06月21日

どうもです。昨日「本陣」というお店でご飯を食べました。本陣といえば横溝正史。
……特にオチはありません。なんとなく思いついただけです。
えー、さてさて、6月刊、発売されました! 見かけたらぜひお買い求めください。
というわけで、伝説の名作をリメイクする「跳訳」シリーズ第1弾、ゆずはらとしゆき:著、海野十三:原作の『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』を紹介します。
原作は七十年ほど前の作品だったりしますが、作者(訳者)のゆずはらさんいわく「まるで七十年前の作品とは思えないほど、すっとんきょうでヘンな面白い物語ですよ」とのことです。
お話の方はと言いますと、毎日18時に、聴いた人は気持ちよくなって、どんなに疲れていてもシャッキリ労働に向かってしまう摩訶不思議な音楽が国中に流されている未来の管理社会(?)ミルキ国を舞台に、マッドサイエンティストな眼鏡美少女・コハクや少年大統領のミルキ2世、なよなよ系眼鏡美少年のポールに生真面目で融通が利かない眼鏡お姉さんのサリアといった面々があれやこれやと活躍したりしなかったりします。
実はこの作品、「火葬国風景」と「十八時の音楽浴」という海野十三先生の2つの短編を組み合わせた全3章で構成されています。あんまり言うとネタバレになってしまうので詳しくは言いませんが、そのあたりのオリジナルな「仕掛け」も楽しんでいただければなと思います。
そうそう、「跳訳」という企画は、おそらくニトロプラスさんの『デモンベイン』シリーズなくしては生まれえなかった(思いつかなかった)ものだと思っているのですが、その『デモンベイン』を手がけた鋼屋ジンさんに推薦のお言葉をいただきました!(ありがとうございます!)
帯文、および http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03こちらでご覧いただけますので、鋼屋さんのファンの方にも読んでいただけたら、とても嬉しいです。
「跳訳」シリーズ第2弾には佐藤大構成、夢野久作原作の『脳Rギュル』(7月18日発売)を予定しています。そちらもお楽しみに! では。
ケータイまつり?
2007年06月18日

どもです。
6月刊ラインアップの発売がいよいよ明日になりました(早いところではもう並んでいるかも)。
というわけで、まずは新人・水市恵の『携帯電話俺』を紹介します。
画像は涼風涼さんの『ケータイ少女 トライアングルスピリッツ』と一緒のものです。今月は携帯電話ものが2つもあったので。それにどういう意味があるのかないのかはご想像にお任せします。とりあえずまとめて買っていただければ(おい)。『ケータイ少女』の紹介は別途、担当の方からあると思います。
水市恵(みずいち・けい)の『携帯電話俺』は第一回ライトノベル大賞で佳作を受賞した作品です。5月の神崎紫電『マージナル』(大賞)、山川進『学園カゲキ!』(ガガガ賞)に続いての刊行ですね。同じく佳作の壱月龍一『Re:ALIVE~戦争のシカタ~』も一緒に出ます。ちなみに期待賞を受賞した新人の作品も順次刊行の予定です。
前置きが長くてすみません。
『携帯電話俺』は要するに、普通の男がある日、突然ケータイになってしまうという話です。しかも使用者は自分。というか、自分の元の姿にそっくりなやつ。
で、自分の偽者らしきやつに連れられて学校に行ったりして、ふだんは見れなかったり、見てはいけないあれやこれやをカメラアイでのぞいてしまうわけです。陰口とか。唇とか胸元とか×××とか。
あとメール発信したりして体内から電波放出したりもします。電卓やスケジュール帳も自由自在です。
そしてもちろんなぜ携帯電話になってしまったのか? 誰が何のためにやったのか? というのが段々明らかにされていきます。主人公は元の身体に戻れるのでしょうか?
お読みいただければと思います。



