水市恵先生×小木君人先生対談

2009年06月22日

山田です。先日予告した『時間商人』の水市恵先生と『その日彼は死なずにすむか?』の小木君人先生の対談(?)、第1回めをおおくりします(全3回予定)。


水市: 第3回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞の受賞、そして、受賞作『その日彼は死なずにすむか?』の刊行おめでとうございます。

小木: ありがとうございます。

水市: 実際に、作品が書店に並んでいるところを見ましたか?

小木: はい、発売日に書店に行って見てきました。バイトの帰りに。「誰かが手に取るまで見張ってようか」とか、一瞬考えたんですけど、その日はちょっと用事があったので諦めました。用事がなかったら、一時間くらいは粘ったかもしれないです(笑)。
水市さんは、ご自分のデビュー作が書店に並んでいるのを見て、いかがでした?

水市: 二年前ですね。懐かしいなー。水市も発売日前後に書店に通って確認しました。落ち着かない気分になりますよね。周りのお客さんへのアピールのために、これ見よがしに立ち読みしてみたりしました(笑)。「デビュー作の発売日に書店に行くと、高確率で著者に会える」という法則を提唱したいと思います。
さて、そろそろ作品の話を。小木さんのデビュー作のタイトルは『その日彼は死なずにすむか?』。実は同日発売の水市の作品(時間商人)のオビの文句は「早く死なせてよ」というものなので、平積みで並べるとちょっと面白いことになります(笑)。

小木: あ~、僕の行った書店では、残念ながら隣同士にはなってなかったですね。今度行ったときに、こっそり入れ替えておきます(笑)。

水市: よろしくお願いします。水市も負けないように頑張ります(並べ替えを)。

山田: いや、そういうのは書店さんに迷惑がかかるのでやめてください……。このブログを読んでいるみなさんも、やらないでくださいね!

水市: もちろん、あくまで冗談です。さておき、小木さんの作品はかなりストレートなタイトルですね?

小木: 『その日彼は死なずにすむか?』は、実は最初、全然違うタイトルだったんです。その頃、某漫画誌で募集していた小説大賞の記事を読んでいたら、審査員の先生が、「タイトルは、読者が一番最初に目にするものだから、とにかく興味をそそるようなものがいいです」というようなことをおっしゃっておられまして。それで、「あ、今のままのタイトルではダメだな」と思って考え直したんです。いろいろ考えたのですが、もし自分が本屋に行って、「なんか面白い本、ないかな~」みたいな感じで本棚を物色しているときに、『死なずにすむか?』っていう言葉が目に入ったら、かなりギョッとすると思ったんです。そしたら少なくともあらすじくらいはチェックするだろうな、と思いまして。それで、『その日彼は死なずにすむか?』に変更しました。
……え~、まぁぶっちゃけてしまいますと、ある有名SF小説のタイトルに影響されたりもしています(笑)。

水市: 小木さんの狙いは成功しているんじゃないでしょうか。確かに、ちょっとドキッとするタイトルですね。ちなみに、略すときはどう言えば良いですか? 『その日』? 『その彼』?

小木: 『その彼』でお願いします。水市さんは、タイトルを考えるときに、どのようなことを注意されていますか?

水市: うーん、水市は小木さんほど深くは考えていませんが(笑)やはり、「インパクト」と「わかりやすさ」を重視しているつもりです。ここまでの作品(携帯電話俺、時間商人)は期せずして漢字ばかりになってしまってます。ちょっととっつきにくいかもしれないので、今後はもう少し「親しみやすさ」も心がけようかと思っています。まだまだ、模索中ですけど。
(続く)

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