今月のイチオシ「にこは神様に○○される?」は         無事今週木曜日に発売されます。

2007年10月15日

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悲しみの海は満ちたか。
いいやまだだと神は笑うか。
もうこわれちゃうと嘆いてくれるか。
生きることは今日も不条理だった。
空しいことばかりだった。
それでも素敵なシグナルを探している。
そんなふうにして、ぼくは荒川さんと出会ったような気がします。
いま、改めて、刷り上ってきた「にこは神様に○○される?」を読み、
ツンツンにこに吹き出しながら、そんなことを考えています。


2ヶ月ほどまえ。総武沿線都内某駅前の焼肉屋で、
「厳しいスケジュールになりますが、なんとかよろしくお願いします」
と頭を下げたぼくに、
「なんとか大丈夫だと思います」
と荒川さんは言ってくれた。
隣では同席していた東出祐一郎氏がマジでやるんすかという驚きの表情をしてひっくり返っていた。
荒川さんは、そんなムチャなひとです。
あの節は無理を聞いていただき、本当にありがとうございました。


短いスケジュールにもかかわらず、執筆は当初、難航しました。
荒川さんは精選された一文字一文字を搾り出すようにして文章を紡がれるひとでした。
とにかくギリギリまでじっと待つ。
でも一度イメージを掴んだあとは怒涛のごとくスパークするひとでもありました。
その、独自の法則に貫かれた造語センスと精緻な筆致を、試し読みでも良いので一度ごらんになってみてください。
なにか伝わるものがあれば嬉しいです。


肝心の内容ですが。
この物語は運命の神様の悪戯に翻弄される、かわいそうなかわいいメガネ少女の物語です。
彼女にはお母さんがいません。お父さんもいません。家族はERG-3とたったひとりの妹だけ(ちなみに妹はつぶやき気味な天然ゴスロリっ子です)。
そんな暮らしを送っているうち、にこはいつしか笑うことも忘れ、ツンツン少女になりました。
そんなにこの家にある日、神様が舞い降りてきたのです。


と、ここまで書くと、とてもメルヘンチックなかわいらしい内容に感じられるかと思いますが、実際はそうは行きません。一筋縄ではいかないややこしい事情がたくさん待ちうけています。
神様がセクハラ神様だったりして……いや、そんなのはまだ良いほうです。
やがてにこは、知らず知らずのうちに抗えぬ神の運命の歯車のうえに乗っていたことを知るのです。
これは、それでもにこがたくましく生きてゆこうとする、成長物語です。


日常の退屈と鬱憤をふきとばす力作になりました。
ぜひ、ご一読ください。


本書は健全なる鼻血ノベルです。


(編集部M)

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