三上康明&連インタビュー2
2007年07月17日
どもー。ガガガ文庫7月刊は、いよいよ明日、18日発売です。
よろしくお願いします。
『Mのフォークロア』刊行記念インタビューの(2)をお送りします。
あと1回あります。

■キャラクターについて
連 ちなみにキャラクターの名前ってどうやってつけたんですか? 何かこれも意味がある?
三上 キャラ名に関しては、実は一部のキャラはアルファベットをもじってるんですよ。民俗学者の間宮むつきやスクール・カウンセラーの仲根は違うんですが、たとえば主人公の高校生・鶴見圭悟なら「K」、圭悟の妹でネトゲ好きの鶴見絵璃は「L」、圭悟の同級生で自称・圭悟の“彼女”の愛香は「I」、あと愛香の友だちの恵美は最初「えみ」という読みにしていたんですけど「えり」と語感がかぶっちゃうんで「めぐみ」に変えたんですが、元々は「M」。
連 おお。
――おお。
三上 これで一通り仕込んでいたネタはバラしてしまいましたので、また仕込んでみたいと思います。それにしても、やはり編集さんも法則性に気づいていなかったと(笑)。
――だって一言もそんな話、しなかったじゃないですか……。えーと、お二人が好きなキャラクターをそれぞれ教えてください。
三上 僕は……謎の教団「劫光の道」を率いる少女・真劫院くららですね。むつきのライバル(?)。
――三上さんは予知能力とかある、ふわふわした不思議ちゃんが好きと。
三上 いやいやいやいやいや。予知能力あるひとがいるなら、それはそれで会ってみたいですけど(笑)。
連 僕はむつきですね。
三上 お、それはよかったです。メインヒロインですから、一番力を入れて書いたところでもありますね。
連 なるほど。僕ははじめてつきあった女性が年上のひとだったので、むつきってなんか、しっくりきましたね。性格的にもわかるというか。しかも、ちらっと弱いところがあるのが……いいですね。
三上 ありがとうございます。作者冥利に尽きますね。
連 圭悟を誘惑するスクール・カウンセラーの仲根が一番わかんなかったですね。圭悟へ近づいてみたりとか、むつきを紹介してみたりとか、何考えてこんな行動してるんだろう、みたいなところがあって。どう料理すればいいんだろう? って思いました。
三上 そうですか? 僕は仲根が一番わかりやすいかなと思うんですけどね。
連 いや、表面的にはわかりやすいんだけど、実際のところ何を考えているのかはわかんないじゃないですか。
三上 ああ、そうかもしれませんね。意図した通りではあるのですが、それって成功しているのかどうなのか微妙なところですね。読者の方にもご判断いただきたいところです。
――一見わかりやすいけど、実は謎めいていると。僕は仲根、けっこう好きですけどね(笑)。まあ、あんまり言うとネタバレになるので、そのくらいで。連さんに質問なんですが、イラストを描いていて、特に楽しかったところはありますか?
連 絵的に一番描いてて面白かったことは……なんだろう。
三上 ちっとも面白くなかったとか?(笑)
連 いやいや!
――連さんは女性のイラストもいいですけど、男のキャラクターの描き方がいいんですよね。
三上 たしかに。おっさんに力入ってますよね! 連さんの描くおっさん、最高ですよ。ゲームクリエイターの尾花とか。
連 あー、そうですね(笑)。そうかもしれないです。
――物語の後半に出てくる、くららが仕切っている教団の関係者である一色(いっしき)というおっさん(?)のイラストも一枚描いていただいたんですけれども、あがってきたのをみたら、こいつの顔が異常にいきいきしてるんですよね。すごい性格悪そうな感じが出ていて、よかった。あと一色は髪の毛の色が、左と右で半分ずつ分かれて白色と黒色になってるんですよね。現代美術家の榎忠さんの「半狩りでハンガリー国に行く」を思い出しました(http://www.e-mon.co.jp/konohito/enoki/index2.html)。ぜひ買って見てみてほしいんですが、よく考えるとこの髪型はすごい(笑)。
連 いや、実はそれはですね、髪の色をふたつに分けちゃったときに、読者から「一色(いっしき)だけど一色(いっしょく)じゃなくて二色じゃん!」とつっこまれるだろうなと思ったんですよね。
三上 (爆笑)。
連 あるバンドのボーカルのひとで、左右を赤と黒で染め分けていたひとがいて、これはおもしろいなと思いまして。一色って、僕のなかではパンクな感じがしていたんですよね。端正な顔立ちなのに笑い方が下品と本文に書いてあって。なんかこいつトチ狂ってるんじゃないかなと思ったんですよ。それで、こういうのどうかな? という感じで。あとから文章を読み返したら「髪長い」って書いてあったんですけど……一度ラフを提出してみました。2色で。
三上 最初はたしかに髪が長いという設定でしたね。でも、イラストを見た瞬間、これでいこうと思いましたね。たしかに一色というキャラクターはこういう方向なのかもなあーと思って、本文のほうを少しいじりました。
――もともと、後半にちょっとしか出てこないわりに、おいしいところをもっていくやつなんですが、連さんのイラストのせいで、キャラが立ちまくりになった。
連 二色のやつが出てきた! みたいな。
三上 (笑)。
このエントリーのトラックバックURL:
http://ga3.gagaga-lululu.jp/mt/mt-tb.cgi/115



